病院を占領するお年寄り

「最近おばあさんを病院で見かけなくなったけど、何かあったのかい」
「ちょっと具合が悪くて病院にこれなかったんだよ」
「そういえばあなた久しぶりだけど、元気だったかい」
などと病院の待合室で話すお年寄りを多く見かけます。
病院に来ているのだからどこか具合が悪いのだろうと思いきや、具合が悪かったから病院にこれなかったなどという言葉は病院をおしゃべりする場所と勘違いしている人たちが多いことの証です。
たしかに、そういいながらも病院に来ているお年寄りたちは次々と診察室に呼ばれ、診察してもらい、治療や投薬を受けて帰るのですから、病気は持っているのです。
しかし、このように診察の場である病院を憩いの場と考えているように感じさせられるような会話が飛び交うのは、お年寄りに慢性的な病気が多いことに原因があります。
若い世代の人たちは、仕事や家事が忙しく、よほど具合が悪くなければ病院へ行きません。
しかし、お年よりは糖尿病や高血圧など、今すぐ症状は見られないものの、進行してしまうと重篤な病気や、症状がゆったりと推移する慢性的な疾患の患者さんが多いです。
ですからこのように、病院を憩いの場と勘違いしているのではないかと感じるような発言などが出てくるのです。
慢性的な疾患などといったことから、この、病院のコミュニティ化は内科に多く見られます。
お年寄りが占領し、具合の悪い若い世代がなかなか混雑で診察を受けられないといった影響も考えられることから、このように病院を診療以外の目的で活用している慢性的な疾患の患者さんの対策が今求められています。